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下町ロケット - 池井戸潤




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ものづくりの熱きプライド、下町ロケット

ハロー、みなさん。エジソンです。

ものづくりという言葉は、日本人の精神的な支柱の一つではないかと考えます。日本のメーカーが海外で活躍し商品が流通している場面というのは、数限りなくメディアに報じられてきました。

近年では、海外の競合製品にシェアを奪われつつある感は否めませんが、製品における品質を考えた場合には、やはり信頼できるものは、”日本製”であると感じているのは、僕だけではないはずです。

Wikipedia - ものづくり

ものづくりとは日本の製造業と、その精神性や歴史を表す言葉である。1990年代後半から企業やマスメディアの間でさかんに使われるようになった。

現在の日本の製造業の繁栄は、日本の伝統文化、固有文化に源を発するという史観である。

ものつくりとも言う。モノづくりと表記する場合もある。
大和言葉であるが、生産や製造を意味する言葉として盛んに使われるようになったのは最近のことである。 ...

そんな、”もの”をつくる人たちに忘れていた夢を、悩みを抱いている人には希望を抱かせてくれる、そんな小説である、下町ロケットを先日読了しました。

ドラマ版の下町ロケットも、つい先日まで放送されており、遂に最終回を迎えましたね。どうやら、高視聴率を記録していた模様。



日曜劇場 下町ロケット


あらすじと感想

気が付けば、ドラマ版の1話目を見逃していたので、小説から入ることにした僕です。

記憶を頼りに、あらすじを紹介したいと思います。

あらすじ

佃航平が社長を務める、佃製作所が舞台のお話。

佃航平は大学でロケットエンジンの開発チームの一員であったが、訳あって、現在は親から佃製作所を引き継ぎ代表取締役社長となり会社経営をしている。

そのような、経歴の持ち主であるため、ロケットエンジン開発で培われた技術力を武器にして、自社製品の開発に力を入れて、数々の自社製品や特許技術を取得することに成功。近年では、水素エンジンのバルブシステムについての特許を取得したところ。

今後は、このバルブシステムをどのような形で商品展開して行くかを検討しているというような状況から物語ははじまる。

そんな中、景気低迷を理由に、大手の取引先からは取引中止を申し入れられ、競合企業からは水素エンジンのバルブシステムを特許侵害として訴えられ、主要取引先の銀行からは、訴訟問題を口実に、融資を渋られるといったように、冒頭から四面楚歌の状態でストーリーが展開されていきます。

感想

このような、胃が痛くなるような状況下で、佃社長は七転八倒しながら会社の経営を正常化するために、また社内をまとめ上げながら、物事を一つずつ解決して行くことになります。

著者は、半沢直樹シリーズの原作者の池井戸潤。物語全般についてもそうですが、銀行との軋轢、確執などの描写は非常に嫌らしくリアリティに描かれています。

法的にセーフな範囲ギリギリで訴訟攻撃してくる根性が腐った競合企業や、自分の保身しか考えない銀行の融資担当者、自分の与えられた役割に不満を持ちながらも現状を変えようともせず恨みつらみを自社に溜め込んでいく若手社員など、個性豊かなフラグの立ちまくった登場人物をいかに料理していくのかが、本書の醍醐味です。

終盤の怒涛の展開に賛否は分かれるかと思いますが、サラリーマンや、経営層、働く人全てにオススメの一冊なのではないかと思います。

読後の天候は、涙のち晴れやかな気持ち。確率は70%と言えるでしょうか。

ソフトウェアエンジニアのプライド

ものづくりと聞いたとき、僕たちソフトウェアエンジニアというのは、果たして製造業の一つであるのかという、問いが胸中に浮かび上がりました。

ソフトウェア開発というのは、物質的なものを扱う訳ではありませんが(物質的なものと連携することはありますが)、やはり製造業の一つとして定義することができるのは、間違いないです。

ソフトウェア開発は、単純な作業と、何らかの問題に対しての最適解を求める知的作業と、両極端なスキルを問われる仕事でもあります。

世の中全体を見てもそうであるように、特にソフトウェア業界の時間の流れは、ドッグイヤーと言われるように、凄まじく速いものです。

ソフトウェアエンジニアは世の流れに取り残されないように、常に努力することが求められます。

下町ロケットを読むことで、一流の仕事というのは何なのかということや、仕事に対する情熱を再燃させる何かを感じ取れるのではないかと思います。



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